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| 第3話 ドアの内なる叫び | ||||
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日々の営みにおいて、あらゆるドアは開く(閉まる)ものだと何の疑いも持たずに過ごしている。当たり前のこととして括ってるもののうちのひとつだ。当たり前って気にも留めないことだから、アクシデントがない限り気づきもしない。 ある日、友人の出産祝いに都内の総合病院に仕事が終わってから駆けつけた。その病院の面会時間は夜8時までで、最寄りの駅から乗ったタクシーでどうにか10分前に病院に着いた。入院病棟に入ってゆくと「蛍の光」のBGMが流れていた。とにかく急いで病室まで走った。初めて訪れた病院の通路はまさしく迷路で、通路の案内表示がないと心もとない。それでも迷う時は思いっきり迷ってしまうのだが。やっと辿り着いた病室にいた友人は、息の荒いまま入って来るわたしを見るなり驚いて体が引いていた。生まれたての赤ちゃんの寝顔を見て、あいさつもそこそこに失礼した。 とうに「蛍の光」のBGMは終わっていて、面会終了案内の放送が流れる中、どうしてもトイレに行きたくなり、今行けば間に合うとダッシュで1階のトイレに駆け込んだ。あたりにはもちろん人影もなくて、しんと静まりかえり、照明も半分消されている。背中がちょっとゾクッとしたけど急いで個室のドアを開けた。少し軋んだイヤな重い音がしたけど、気にしなかった。トイレの水を流しながら、さあ帰ろっ、とドアの把っ手に手をかけて引いて出ようとしたら、ドアがビクともしない。イヤな予感。力を入れて押したり引いたり叩いたりしても壁のように動じない。 え?何?どうして?うそ? あらゆる疑問詞が飛びかう。通常のわたしが瞬く間に消え、パニックモード全開に。ホラー映画さながら「開けて〜っ!」と叫ぶ。もちろん何の返答も足音もない。場所が場所だけに最悪のシチュエーションだ。 「エクソシスト3」、「着信アリ」、「呪怨」、「シャイニング」 の一番怖いシーンばかりがなぜか抜群の編集でもって次から次へと浮ぶ。絶対、夢見るような花園は浮かばない。恐怖が恐怖を呼ぶのみ。どのくらいトイレ籠ってたのかわからないけど、半分泊まる覚悟であきらめかけてドアにもたれてたら、ギィと開けた時と同じ音がするではないか。 |
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「奇跡」はどんなところにも転がっているという 別の夜、「成城学園駅」の地下のホームでエレベ |
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| それでもドアが開かないと戸惑ってしまうものだ。やっぱり。・・・・ | ||||
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