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生命保険で優秀な成績をあげたトップセールスパーソンのみが加入できる世界的組織MDRTの終身会員、そしてファイナンシャルプランナー上級資格・CFP取得者である長谷裕代さん。2冊の著作もあり、出版されたばかりの「ザ・ホールパーソン」は、全人格者(仕事だけでなく、人間としてあらゆる面で魅力を備えた豊かな人間)を人生目標に据えた、今後のお返しの人生について語っておられます。外資系保険会社勤務時代には、日本人としては初めて世界ナンバーワンプロデューサーとなり、その後もすばらしい業績を維持されたとのことですが、そのような実績や肩書きを感じさせないほど気さくでやさしい人なので驚きながらも納得します。


今年、各社の保険を自由に選択して最適な提案ができる、よりコンサルティング業務に特化するために、保険代理店「オフィス長谷裕代」を移転されました。コーポラティブマンションとして購入されていた1住戸を、その事務所として部分改装することが今回の計画です。

長谷さんは全国を飛び回る多忙な身ですので、事務所に帰ってきた時には、落ち着いて気持ちよく仕事ができて、お招きしたお客様にもくつろいでいただける空間の提案を目指しました。中庭状のバルコニーがある個性的な間取りの変更はしないで、照明計画、収納家具、建具の変更、家具購入で空間イメージの向上を図ることになります。

コピーやファックスなどの、日常は視界からはずしておきたいものを一箇所に固めてパーティションで囲い、美観に構う必要のない事務コーナーとして分離させました。キッチンが見えるハッチには、フロストシートとスモークシートを貼ったアクリル戸を設け、内部のペンダントライトの発光のみがぼんやりと見えるようにし、主役の空間を視覚的に整理して快適に仕事ができるような計画としました。

大阪の風物詩である天神祭の花火が見える眺望に開かれた窓には、目の前の巨大な公共施設からの目線も取り込む不快な一面もあります。一番簡単であるカーテンによる解決には生活臭がつきまとい、仕事場としてのパブリックな清潔感を損ないそうでしたので、窓面にフロストアクリル板をバーチカルブラインド状に斜めに取りつけ、公共施設からの目線を遮り、花火が見える角度のみ眺望が開くようにしました。太陽光をはらむそのアクリルブラインドは、発光しているように見えてとてもきれいです。同様に外部の目線が気になるバルコニーに面した窓には、上部のみにフロストシートを貼り、ウッドデッキにつながる床面だけは広がりを残すことで圧迫感を軽減しています。

収納家具は製作しましたが、置き式の家具は、80年代の香りのする懐かしい感じの既存のガラステーブルとチェアを転用し、それ以外は長谷さんと長谷さんの娘さんでありスタッフでもある坂本さんとともに、心斎橋のショールームを巡りながら決めていきました。このデビッド・チッパーフィールドのテーブルやアルベルト・メダのチェアなどは、設計事務所としてお奨めして納得していただいたようなかたちではなく、長谷さん自身が目を留めて選ばれたものです。柔軟で若い感覚に敬服します。

多忙な人にとって保険の内容を比較検討吟味して最良の選択をすることは困難です。吟味したつもりでも、結果的には良いとは言えない商品を売りつけられていることもあるようです。実は私もそうでした。そのように考えると、結局は信頼できる人からのアドバイスに頼るしかありません。長谷さんが大きな業績をあげている理由が、この仕事で長谷さんと接することにより解かったような気がしました。

 
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